近年の豪雨災害多発により、ボランティアのニーズが高まっています。そんな状況をうけ 2023 年の春、KEEN のスタッフも災害が起きた時にすぐ動けるような心構えや技術を 学べればと、宮城にある災害支援活動団体 OPEN JAPAN のベースを訪れました。今日は、そのレポートをお届けします。
雨の多い時期が今年も到来し、すでに各地で大きな災害が起きてしまっています。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
ここ数年、夏から秋にかけて豪雨災害が多発しボランティアのニーズが高まっています。そんな状況をうけ2023年の春、KEENのスタッフ同士でこんな会話が交われました。「災害が起きてからではなく、起きた時にすぐ動けるような心構え、技術をKEENスタッフが学ぶ機会をつくれないだろうか」。
その会話をキッカケに1泊2日の研修が企画され、2回に分け総勢20名が宮城県・丸森町を訪れました。
ここには、KEENにとって心強い災害支援活動のパートナー団体OPEN JAPANのベースがあるのです。
改めて、災害支援団体OPEN JAPANとは?
KEENスタッフに講習を開催するOPEN JAPANの手代千賀さん。(写真右)
「OPEN JAPAN(以下OJ)はさまざまな現場で出会い、助け合った仲間が有機的に集まり、それぞれの特性や技術を活かし被災者の心に寄添った臨機応変な災害支援を行っています」と語るのは、現地コーディネートから重機作業まで幅広く活躍するテッシーこと、手代千賀さん。
誰にでも、できることがある
ずっしりと重い本体に緊張しながらチェーンソーの体験。(OPEN JAPANの活動敷地内で専門家の安全管理の元で実施)
さて、いよいよ研修がスタートしました。一日目には、OJの成り立ち、理念や大事にしていること、活動での手段と準備の話を。また、二日目には体験として重機やチェンソーの体験、水害にあったときの講習会を、実際に現場での活動のツールを体験しながら学びました。
手代さんは、「災害支援と聞くと、力しごとや、ユンボなどの技術がないとできないのではないか?と言われる方もいますが、それは違うんです。被災された方の心配事を聞き心に寄り添うことや、どんなニーズがあるのかを調べること、支援のコーディネートをすること、炊き出しをして温かいお味噌汁を出すことも大切な役割。自分の特性や特技を活かせる場所なんです。誰でもやれることがあるんです。まず、被災地に来てみてほしい」と語ります。
研修が終わって、スタッフの災害支援に対するイメージも変化したようです。
「ユンボやチェーンソーなど難しいイメージがありましたが、実際に触ってみて、本格的に学んでみたいと思いました」「自分にもできることはあるということがわかりました」「OJさんが、ニーズにたいして、本当に気を使いながら作業されていること、きめ細やかな配慮で被災された方の心のケアもされていることに感動しました」と、一人ひとりが口にします。
その先の笑顔のために
OJと活動をすると、いつも聞く言葉。それは、「その先の笑顔のために」というOJの合言葉。
ここには、被災された人も支援する人も一緒になって復興する・仲間になる。そして、支援の輪と笑顔が広がっていく。そんなポジティブな連鎖への思いが込められているといいます。私たちもボランティア活動にこれからも積極的に参加し、遠くからも応援し、その先の笑顔のためにできることを継続していきたいと思っています。
緊急支援のお願い
現在OPEN JAPANは台風2号に伴う豪雨で被災した、茨城県、静岡県、和歌山県等での活動を展開しています。OPEN JAPAN の活動は皆様からのご支援によって支えられています。
ご寄付は下記より。
■郵便振替
口座記号番号:02250-5-126661
口座名 :一般社団法人 OPEN JAPAN
口座略名 :シヤ)オープン ジャパン
■銀行振込
銀行名 :ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900
店番 :229
預金種目 :当座
店名 :二二九店(ニニキユウ店)
口座番号 :0126661
■クレジットカードで
http://openjapan.net/shien/support
▶︎ OPEN JAPAN
https://saigaishien.openjapan.net/
東日本大震災を始めとする日本国内で発生した災害の現場にいち早く駆けつけ、被災者の心に寄添い、臨機応変な災害支援を行う災害支援ネットワーク『一般社団法人OPEN JAPAN』。キーン・ジャパンは寄付金額がダブルになるマッチング・ペイをはじめ、チャリティ販売、靴の無料配布、社員の支援活動参加など、さまざまなカタチで活動を支援しています。