BE YOU, BE WILD, BE AN ALLY
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BE YOU, BE WILD, BE AN ALLY

KEENは、アウトドアはすべての人のためにあると信じています。2003年の創業以来、出自や性別、世代、個性を超えて誰もが、アウトドアをより身近でアクセスできる場所していくことをミッションに様々な活動を展開してきました。

でも、もし実際には一部の人にとって、自分自身の居場所をアウトドアに見出すことが難しく、快適にすごせていなかったら?あなたは、アウトドアがすべての人のためにある場所であると感じることができますか?

私たちの友人であるワイルド・ダイバーシティ(Wild Diversity)は、まさにそのような懸念を解消すべく日々活動し、様々なコミュニティにポジティブな影響をもたらしています。ポートランドを拠点とするこの非営利団体は、過去5年間、アウトドアアドベンチャーや教育、コミュニティワークショップを通じて、BIPOC(黒人、先住民、有色人種)とLGBTQ2S+(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー、クエスチョニング、クィア、トゥー・スピリット)コミュニティの一人一人がアウトドアとのつながりを持てる機会を幾度となく作り出してきました。

彼らの思いや活動に賛同した私たちは2020年より、彼らのファン、そしてサポーターとなりました。今年度においては、KEEN Effectプログラムを通じて1万ドルとシューズを寄付し、すべての人がアウトドアと共に生きられるインクルージョン社会と環境作りの推進活動を続ける彼らを支援しました。

ワイルド・ダイバーシティの、BIPOCコンサベーション(保護)ディレクターのデズ(she/her/ella)は言います。「BIPOCやLGBTQ当事者の人びとのために場所を作るということは、希望、居心地の良さ、自信、そしていつでも何度でも戻ることができる場所があるという安心につながります。そしてコミュニティ、友情、心地良さ、サポートといったことを、必要なときに得ることができるのです」。そして、こう続けますー「人生というのは厳しく、時には困難や挑戦を与えるものですからね」。


アウトドアの喜びをシェアしよう

私たちは、オレゴン州カスケードロックスにあるガバメントコーブにて、ワイルド・ダイバーシティのスタッフと創設者マーシー・ムフォン(they/them)と会い、一緒にカヤックを漕ぎました。彼らの活動についてより深い知識を得るためには、その活動に参加するのが何よりの方法と思ったからです。

「多くの人は、アウトドアでの活動内容、そしていざアウトドアに出た時に何をしたら良いのかがわからないから、アウトドアに出ること自体を躊躇してしまうんです。私たちがこのコミュニティに送れる一番のメッセージは、自然を楽しむのに特定の方法や正解はないということだと思います。そして、誰もが自分たちにとって最適な形でアウトドアを楽しむのがベストであり、その過程を私たちがサポートし、導き、教え、新しいものを見せ、一緒に探検することで、自然の中から見い出せるあらゆる喜びを体験してもらいたい」 とマーシーは言います。

そのために、ワイルド・ダイバーシティでは、全くの初心者から上級者までのあらゆるスキルレベルに対応したプログラムを提供しています。そうすることにより、あらゆる形で、すべての人がそれぞれの立場や状況で自然とつながり、新しい領域に挑戦することをサポートし続けられるそうです。

「私がワイルド・ダイバーシティを設立した時、アウトドアアドベンチャーとアウトドア教育がコミュニティにもたらす効果は今後さらにポジティブなものとなり大きな貢献ができるであろうというビジョンを持っていました」とマーシーは言います。

「そして今、努力は実を結び、私自身も驚くような好影響をもたらし、コミュニティを支えています。私たちは古くから大きく根付いてしまったシステムを動かすことは簡単にはできないかもしれません。ですが、私たちの日々の生活、今の人生を支えていくことはできます。その一翼を担えることは、とても幸せなことだと感じています」。


クィアやトランスの人たちがガイドする旅では、参加者はありのままの自分、本当の自分を包み隠さず見せることができ、飾らない姿でプログラムに参加することができると思います。『この空間にいて自分は安全だろうか?本当の自分の一部を隠す必要があるのだろうか?』 などと考える必要は一切ありません。そして、その心地良さを感じることで、その場その瞬間をもっと感じることができ、活動をもっと楽しみ、安心してその一瞬一瞬に夢中になることができるのです。

- カイア(they/she);ワイルドダイバーシティ・オフィスマネージャー


ワイルド・ダイバーシティをサポートしよう

私たちの想いはワイルド・ダイバーシティが掲げる想いと共にあり、彼らが日々行っている活動に微力ながら携われることをとても光栄に思います。Wilddiversity.comのサイト内で直接寄付をすることで、私たちと一緒にワイルドダイバーシティをサポートすることができます。

あなたの寄付により、参加者のプログラム参加費用を低く抑えたり、無料にしたりすることができ、それはすなわち、人々がプログラムに参加するための壁を低くすることであり、アウトドアに飛び出すための最初の一歩を踏み出す支援につながるのです。

「ギア・ライブラリー(アウトドア用具のライブラリー)は私たちがこのコミュニティに提供できる最大のリソースです。アウトドアに出るためのギアを援助することで、誰もが、よりアウトドアへアクセスしやすくなります」とマーシーは言います。

「参加者が新しいアドベンチャーに挑戦しようとする場合、アウトドアで使用するギアの購入に必要な何百ドル、何千ドルもの費用は壁となります。ですから、皆様からの寄付のおかげで私たちはここまで来ることができたのです。活動に実際に参加する形でのサポートであれ、現金による寄付であれ、すべての寄付は私たちの活動にとって貴重であり私たちのコミュニティにとって大きな意味のあるプログラムの数々を支え続けているのです」。


LGBTQ2S+コミュニティのアライになるには

アライとは、LGBTQ2S+ 当事者たちに共感し、寄り添いたいと考え、支援する人のこと。マーシーによると、アライになる方法はたくさんあるそうです。まずは支援したい個人をサポートすることから始まると言います。アライシップの感じ方、あり方は人それぞれであって良いのです。「何よりもまず、相手に聞くこと、相手のニーズを確認すること、どうサポートされたいかを確認することが大事」。

その上で、私たち一人一人ができることや一般的な支援方法を紹介します。


歓迎の空間をつくる

ハイキングコースやサイクリングロード、川ですれ違う人たちに笑顔で挨拶する、そんな簡単なことでいいのです。

LGBTQ2S+の企業や団体を探し、支援する。

全米LGBT商工会議所によると、米国には約140万社のLGBTQが経営する企業があると言われています。お近くの企業を探すにはYelpアプリやYelp.comで「LGBTQが経営する企業」と検索してみてください。

暗黙バイアス(偏見)を減らすための方法を見つける

すべての人を、一人一人のそれぞれ異なる個性を持つ人間として見るように意識することから全てが始まります。さらに、インクルージョンに関するトレーニングを受けたり、例えば、マーザリン・R・バナージ、アンソニー・G・グリーンウォルド著「心の中のブラインド・スポット:善良な人々に潜む非意識のバイアス」といった本を読んだりすることで、より知識を深めることができます。

ジェンダーに関する表現と自由をサポート

ワイルド・ダイバーシティは、「自分がどこにいても、自分らしくあること」に最も価値を置きます。また、自分だけでなく、すべての人がありのままの自分でいられ、その表現方法を尊重する社会を目指します。

抑圧的な行動を阻止しよう

マーシーは言います。「もし、誰かが誰かを、デッドネーミングしてしまったり(使用する名前を変更したトランスジェンダーやノンバイナリーの人の変更以前の名前を本人の合意なく使うこと)、本人が自認する性とは異なる接し方をしてしまったりしたら(ミスジェンダリング)、その人のために立ち上がりましょう。もし、誰かが誰かを偏見の目で見たら、その人に寄り添いその人のために立ち上がりましょう。もし誰かがトラウマになるような事件や出来事に立ち向かわなければならないなら、彼らをサポートし、一緒にいて、話しかけ、何が必要かを聞いてあげてください」。


私たちは、すべての人が安心してアウトドアに出られる環境・社会を作る努力を日々惜しまずに続けるワイルドダイバーシティと、世界中のすべての人に深い敬意を持っています。すべての人の居場所があるアウトドア・アウトサイドはより良い場所となり、もっと楽しい場所となるのです。