KEENのGiving Month。11月28日のGiving Tuesdayを皮切りに、約1か月間をGiving Monthと設定、様々なアクションを今年も行っています。11月30日。今年も、KEENのスタッフが雑誌『ビッグイシュー』の販売者さんへKEENシューズをお届けしてきました。この取り組みも今年で16回目となりました。今日は当日のレポートと最近のビッグイシューさんの取り組みをお届けします。
東京や大阪、名古屋、仙台、札幌といった都市の駅前で、ハリウッドスターや日本の著名人、アーティスト作品が表紙になった雑誌を掲げて立っている人を見かけたことはありますか?
この雑誌『ビッグイシュー』を販売するのは、ホームレス状態を経験し、路上で雑誌を販売することで生活を立てなおそうとしている人たち。1冊220円で仕入れて450円で販売、差額の230円がその販売者の収益になります。
16回目となる、BIG ISSUE販売者さんへのシューズ提供
KEENジャパンでは2008年から毎年、寒さが厳しくなる前に、『ビッグイシュー』販売者の皆さんにKEENのシューズを提供し、彼らのチャレンジを「足元から応援」してきました。
ビッグイシュー大阪にて。販売者さん、ビッグイシューの吉田さんと、KEENスタッフ
ホームレス状態の人は食べ物を得るための炊き出しや相談に行くにも歩いて移動するため、靴がすぐに擦り切れてしまうのだそう。ビッグイシューの販売者はそれに加えて、雑誌を仕入れるビッグイシューの事務所から販売場所への日々の移動も欠かせません。歩きやすく長持ちする靴は仕事を続けるために欠かせないといいます。
「冬の路上の寒さは、足の裏から上がってくるんだよ」
「KEENの靴を毎年もらえるようになって、路上で販売するときの温かさが違う」
「前に買っていた靴は2~3か月もすれば底が抜けていた。いまは1年間は大丈夫だからね」
「フィッティングなんてしてもらったのは初めて。足に合う靴だと疲れにくさも違うんだね」
フィッティング会場に来た皆さんからはそんな声が聞こえてきました。
ビッグイシュー東京にて。販売者さんとKEENスタッフ
なにか少しでもできることを、まず行動に移してみる
もともとは、通勤途中に見かけるホームレスの人の存在が気になった一人のKEEN社員が「なにかできないか?」とビッグイシューに電話を掛けたことから始まったシューズの提供は、「ぴったり足に合うシューズを提供したい」という社員がボランティアでフィッティング会を行うイベントへと発展しました。
お一人お一人のご要望をお聞きしながらベストな1足をみつけます
参加した社員はこう言います。
「ビッグイシューさんの活動は、ずっと知っていて自分も何かできればと思っていました。今日はこうやって僕が大好きなKEENのシューズをみなさんに説明させていただきながらお届けできることをとても嬉しく思っています。足元は健康にとっても大事な部分。KEENのシューズをはいていただいて皆さんの毎日が快適になればと願っています」。
「今年入社したばかりなのですが、KEENに入りたい!と思ったキッカケがこの活動だったんです。そう、KEENがビッグイシューさんをサポートしていると聞いたことが。だから今日はこうしてその活動に参加できたことがとっても嬉しいです」。
ともに20周年だった今年を振り返って
チャリティトート販売中!好評につき、残りわずかです!
そして、KEENとビッグイシューがともに20周年を迎えた今年は、20周年記念コラボ・チャリティバッグ2種を制作し、販売しています(サコッシュは発売直後に完売)。丈夫で環境にも優しい、アップサイクル商品を使ったこのチャリティバッグの売り上げの一部はビッグイシューに寄付されます。
厚生労働省の2023年1月の調査によると、全国の路上で生活する人の数は3,065人。調査開始以降最少となっています。一方で、2018年の東京都の調査によると、安定した住居がない状態でネットカフェ等を利用する人は、都内だけで一晩に4,000人いると推計されています。
都内で炊き出しをする団体では、コロナ禍後も炊き出しに並ぶ人の数が高止まりしているといいます。相次ぐ物価上昇など生活の苦しさを多くの人が実感できる現状で、不安定な状況に暮らす人が増えているのではないかと支援団体は警鐘を鳴らしています。
KEENでは今年も11月28日のGiving Tuesdayを皮切りに、約1か月間をGiving Monthとして、みなさんと「あったかい気持ち」をシェアしたいと考えています。厳しい社会状況の中でもあきらめずに少しずつ「Giving」しあえることで、温かい社会を創っていけたらと願っています。
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