LIFE IS KEEN vol.2 George Williams and Orono
LIFE IS KEEN vol.2 George Williams and Orono

LIFE IS KEEN ft. Orono and George Williams

 

LIFE IS KEEN vol.2
Orono(SUPERORGANISM)× George Williams(DJ / VJ)

LIFE IS KEEN vol2. Onoro x George Williams 対談

 

Togetherness, Originality, Doing Good. この3つをモットーとするLIFE IS KEEN。
自分のため、みんなのため、そして、私たちが踏みしめる、この地球のために。1歩。たった1歩だけでも、きのうより外に踏み出すことができれば、毎日は変えら れる。世界にポジティブな変化をつくり出すことをテーマに、様々な分野で活動す る方々のストーリーに迫る。

 

【Togetherness】
主義や価値観の違いなんてあたりまえ。
だからこそ、そんな違いを尊重しあうことができれば、
きっと、ひとつになれるはず。みんな、いっしょに、前を向いていこう。

【Originality】
だれもがありのままに、自分らしく生きることができれば、
もっと、世界はおもしろい。
さぁ、自分らしさを研ぎ澄ませよう。

【Doing Good】
わたしたち、ひとりひとりにできることは小さい。
だけど、みんなができることを積み重ねれば、
大きな課題だって、かならず解決できる。
地球のため、仲間のため、そして、なにより自分のために。

 


 

 

ラジオのMCやDJとしての活動を通して長年音楽業界に携わり、音楽の魅力を発信するGeorge Williams。コロナが蔓延し始めた2020年春、彼はKEENと共に自宅から安全に楽しんでいただけるYouTube配信音楽番組「Festival TV on KEENSTREAM」を立ち上げ、同番組のMCを務めている。第一線で活躍し続ける彼の情熱とエネルギーは、聴く人を夢中にさせてくれる。

そして、Georgeがプライベートでも親交があり年齢差を感じさせないファミリーのような存在と話すのが、イギリス、オーストラリア、アメリカ在住の多国籍なメンバーで構成されるSUPERORGANISMのボーカルを務めるOronoだ。FUJI ROCK FESTIVALをはじめ、国内外様々なフェスに出演し世界中から注目を集めるOronoは、周りの環境に左右されないマインドをもっている。

そんな2人の表現者は、自身の“好き”を突き詰めて人生を豊かにしていると話す。

Orono and George Williams左から、Orono、George Williams

国籍や音楽にアウトドア、そしてKEENと幾つもの共通点を持つ2人の出会いのきかっけは、GeorgeがSUPERORGANISMの曲に衝撃を受け、彼のラジオ番組内で流したことから始まった。

George:イギリスに超面白いバンドがいる。しかもボーカルはどうやら日本人らしいよって教えてもらったのが、SUPERORGANISMのOronoを知ったのがきっかけですね。僕自身、日本人の血が入っているし、イギリスに住んでいたこともあり、共通する部分があって気になって聴いてみたんです。そしたら、もうこれが本当に良くて。僕がMCをしている番組でヘビーローテーションでかけていました。それで実際にラジオ番組のゲストとして、スタジオで会ったらすぐに意気投合したんですよ。

Orono:Georgeのことはラジオを通して知っていたし、好きだったからあのとき会えて嬉しかった。日本で聴くラジオは米軍のものかGeorgeのラジオだけだったから。

音楽のことについて話す Orono x George Williams

今では家族のような存在で、取材後にOronoはGeorgeの自宅に遊びにいくと話すところからも、両者の親密さが感じられた。そしてただ仲が良いだけではなく、お互いにリスペクトしあい、刺激も受ける仲なのだとか。そんな2人には、音楽だけでなくアウトドアが好きという共通項もある。

Orono:元々が田舎育ちだから、自然が身近にありました。昔からハイキングをして、景色を楽しんだりする遊びが多かったし、そっちの方が居心地もいい。アメリカに留学してからも、家族が遊びに来た時には、10日から2週間くらい一緒にロードトリップをして、グランドキャニオンのような自然のスポットや、いろんなところに行ってました。

George:それはすごいことだよね。僕は自転車がすごく好きなんですけど、常に風や気温から天気を感じるのは気持ちいいですよ。昔友人に、住むところで人生が決まるよっていう話を聞いて、まさにそうだなと思ったんです。僕は都会で仕事をしているけど、自分の家族や仲間とアウトドアな場所で過ごす時間も大切にしたいんです。それに僕は目的をもたないで外に出掛けて、ただただ自然を感じたりもしますよ。気分転換にもなるし、そういう時間も大切にしています。なので、僕もOronoと一緒で自然のエネルギーが溢れる場所は好きですね。

KEENの音楽番組「Festival TV on KEENSTREAM」での収録風景インタビューの数日前に行われたKEENの音楽番組「Festival TV on KEENSTREAM」の収録の様子。(2023年9月配信予定)

音楽アーティストとDJ・VJ。インディペンデントな活動をしてきた両者は、好きを突き詰めることで一貫した自身のオリジナリティを確立してきた。そんな2人は、実際どのようなルーツをもち、今まで活動してきたのだろうか。

George:昔から音楽が好きで14歳くらいの頃から自分のDJテープとかを作っては、学校の遠足なんかで流していたんですよ。自分が17歳の頃に、大学生の先輩が大阪有線のラジオ局でバイトをしていたことから、「音楽をかけてトークして、人にその音楽のカッコよさを伝えられる仕事っていいな」と思って、その世界に入ったんです。

Orono:すごく分かる。好きじゃなかったら本当に興味が持てない。

George:音楽をかけて、音楽から学んだことについて喋ってということは、ラジオを始めた35年前も今も変わらない。当時よりスキルアップはしているけど、その根っこにあるのは、やっぱり“好き”ということ。

音楽について語るOrono

Oronoは、自身のルーツについて両親から絶大な影響を受けたと話す。

Orono:俺は、母親と親父の50%50%だと思うし、当たり前だけど両親からの影響が大きいかな。親の生き方とか考え方が、今の自分に繋がっている。2人ともすごく面白い人たち。ユーモアがすごい。そういうこともあって、自分の好きな音楽やアートにカルチャーも、作者のオリジナリティやユーモアを感じるものしかピンとこないんです。

KEENオフィスの壁にかけられたOronoのTシャツとサイン

発信方法は違えど、共に音楽を通して表現をしているGeorgeとOrono。そんな両者は音楽に対して、いったいどんな価値観をもち、どう向き合っているのだろうか。

Oronoの話を聞くGeorge Williams

George:僕は、自分の人生を豊かにしてくれた音楽を、どうやって人とシェアするのかということを常に考えてますね。 人生で思うようにいかないときに、僕が紹介した音楽によって、一瞬でも聴いている人の人生が良くなるかもしれない。そういう気持ちが常にあるから、僕はこれからもずっと音楽をみんなに届け続けていきたい。

Georgeの話を聞くOrono

Orono:自分にとって音楽は、写真や絵とか、いろんな表現方法がある内の1つと捉えてる。その中でも、音楽というツールが1番分かりやすくて、身近な表現だと思うんですよ。自分自身、昔から両親とフェスに行ったり、音楽が身近にあったから。

George:僕はOronoの音楽から凄いエネルギーをもらっているよ。

Orono:Thats cool.

George:アーティストがすごいなって思うのは、ライブをやっている1~2時間は、そこに来ている人たちは悩みを忘れているってことなんだよね。それはすごいこと。2時間も違う世界に連れて行ってくれる。You make people feel better。いつもそう思う。だから僕は人生を豊かにしてくれる音楽が大好き。

OronoとGeorgeの対談の様子

2人は音楽に情熱を傾け、誰にも真似できないオリジナリティを確立させてきた。人生を豊かにしてくれる音楽をシェアすること。自身の感じたことを、身近にあった音楽を通して表現すること。そうして生み出された2人のエネルギーは、聞く人の心を明るくさせる。今日も自分らしく、もう一歩、外に。

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 George Williams

1970年埼玉生まれ。DJ、VJ。80年代後半よりラジオやテレビといったメディアを通して国内外の様々な音楽を紹介。2021年からはSpotifyにて音楽&トークプログラム「Melting Pod」を配信中。

 

Orono

Oronoイギリスを拠点とする多国籍バンドSUPERORGANISMのボーカル。2017年、当時17歳でバンドを結成し、音楽だけでなく、アートワークなども手がけ、国内外で注目を集める。

 

KEEN
2003年の創業以来、製品をつくる時も、地球環境や人々との関わりを考える時も、常に正しいやり方を選ぶことをミッションのひとつとし、シューズをつくるだけではなく、社会をよりよくしていくための様々な取り組みを行う。

→ KEENについて

 

Festival TV on KEENSTREAM
KEENが愛する音楽とアウトドアがこれまで通り楽しめる日が再び来ることを願い、2020年4月にスタートした番組。MCはGeorge Williams。2023年9月にOrono出演の回が公開予定。

Festival TV on KEENSTREAMを見る

 

photography | Yuta Kato (interview), KEEN (live)

text | 戸谷

Supported by PAPERSKY