MiraiNoMori
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みらいの子どもたちのために。アウトドアで育む“生きる力”

KEENは2015年から、児童養護施設で暮らす子どもたちにアウトドア体験を提供する『みらいの森』をサポートしています。今年も2月17-18日の2日間、日本有数の豪雪地帯である新潟県津南町に5施設31人の子ども達が集い、雪遊びを体験しました。

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『みらいの森』を通してアウトドア体験をサポート

2023年で設立10周年を迎えたNPO法人『みらいの森』は、児童養護施設の子どもたちが、幸せに暮らすために必要な「生きる力」を身につけるアウトドアプログラムを企画・運営しているNPO。KEENの社会貢献活動<KEEN EFFECT(キーン・エフェクト)>のパートナーで、KEENは毎冬、子どもたちが雪の中のアクティビティを体験するプログラム開催をサポートしています。

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2024年2月17・18日に開催されたスノープログラムに参加したのは、「キャンパー」と呼ぶ小学1年生〜中学3年生までの子どもたち23名と、高校生のリーダー実習プログラムである「LIT(=Leader in Training)」のメンバー8名、そして施設の引率職員「ビッグキャンパー」、高校生のリーダー実習プログラムである「LIT(=Leader in Training)」のメンバー、『みらいの森』のスタッフ、そして、KEENのメンバーの総勢52名。

みらいの森では、プログラムで学んだことを日常の生活に持ち帰り、学びを継続するための道具の一つとして、<みらいの森が大事にしている5つのこと>を定めています。このプログラム中、子ども達は「Kindness(思いやり)」「Respect(尊重)」「Responsibility(責任感)」「Courage(勇気)」「Leadership(リーダーシップ)」の5つのバリューを意識しながら、2日間を過ごしました。

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KEENパートナーのプロ雪板ライダー・五明淳さんもプログラムに参加し、五明さんが開発した木の板に立って雪の上を滑り降りていく「雪板(ゆきいた)」を体験。ビンディングのないスノーボードのような「雪板」はシンプルで怪我もしづらく、子どもたちでも気軽に始められる、人気のスノーアクティビティです。

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「自分が子どものときにこんな遊び道具があったらいいなと思っていたんです。最初は恐る恐る滑ったり、転んだりしている子どもたちも何度かチャレンジするうちにみるみる上達していきます。そんな姿を見ると嬉しいですね」と五明さん。
額が汗ばむぐらいの雲ひとつない最高の天気の中で、スノーチューブやソリ、かまくらなど、それぞれが雪遊びを体験しました。

月明かりを頼りに。五感が研ぎ澄まされるナイトハイクへ

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その日の夜、月明かりを頼りに、夜の雪山を探検する「ナイトハイク」が行われました。昼間とは打って変わって、キャンパーたちの話し声と足音だけの静寂の世界を、1時間以上練り歩きます。

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雪の上で寝転がり見上げた満点の星空に、普段は都会で暮らす子どもたちも「すごい」「きれい」と嘆声を漏らしていたのが印象的でした。

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ビッグキャンパーの一人、ブンショーさんは、「わたしの施設の子ども達は、2022年から参加させていただいています。子どもたちから今年も是非プログラムに参加したいと熱烈な希望がありました。スタッフの皆さまがいつでも助けてくれる、その安心感があるからこそチャレンジできるのだと思います。子どもたちはこのプログラムで、<みらいの森が大事にしている5つのこと>を本当に満遍なく身に付けて帰ってきてくれます」と話します。最後にこの2日間を振り返る子どもたちは「僕はKindnessを頑張った」「Courageを持ってチャレンジした」と思い思いに語っていました。

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KEENは、『みらいの森』を応援することで、“ソト遊び”の素晴らしさを子どもたちに伝えたいと考えています。ソト遊びによって、子どもたちが自分の体と感覚をフルに使い、心が解放された状態で遊ぶことで感性や創造力が育ち、体を動かすことで心肺と身体能力が鍛えられる。この非日常な環境で、新しい経験を通し、幅広い学びの場で新しい自分を発見し、自分なりの方法で「生きる力」を得られる。それが、KEENがみらいの森をサポートしている目的のひとつです。私たちはアウトドアの力を信じ、生きる力を学んでいく子どもたちを支えていきます。