ストーリー画像-海ゴミの約8割は街からやってきている
ストーリー画像-海ゴミの約8割は街からやってきている

海ゴミの約8割は街からやってきている

6月8日「世界海の日(WORLD OCEANS DAY)」から、7月20日の「海の日」の1か月半、KEENは、プラスチックごみ問題に取り組むNPOや団体の皆さまと、“HOW WILL YOU REDUCE YOUR SINGLE USE PLASTICS?”キャンペーンを実施しています。毎週様々なトピックをご紹介して、まず、プラスチックごみについて知ることからはじめよう、という取り組みです。

今週は、ゴミ拾いを全国各地で展開する団体『NPO 法人海さくら』さんから、教えていただきます。

海さくらの古澤純一郎さん

 


ポイ捨てゴミは排水溝から川に出て、海にたどり着きます

「海に囲まれた日本。海と生きてきた私たち。一方、現代人の生活は、海とのつながりを失いはじめています。多くの人が『海に溢れるゴミ』を見たことがあるでしょう。しかし『海のゴミの約8割が街から(陸から)来ていること*』をほとんどの人は知りません。私たちの生活や行動が、実は、海へつながっているのです」と、教えてくれるのは、NPO 法人海さくらの古澤純一郎さん。*出典:UN World Ocean Assessment(Allsopp,et al.,2006)

「少しのポイ捨てゴミが積み重なって、うんざりするほどの量になって、その多くのゴミは排水溝へ、そして、川から海へ出て、分解をしながら海を漂ったり、魚に食べられ、生態系に影響を与えたり、その魚を私たちが食べてしまうこともあるのです」。


海のゴミの約8割は、川・街からやってくるって知ってますか?

ここで、海さくらさんが作った動画をぜひご覧ください。

日本一楽しいゴミ拾いに参加しよう

この問題に、私たちがすぐできる事とは、何でしょうか。まず、ゴミを正しく捨てること。そして、街でのゴミ拾い活動も地道ですがとても有効な手段です。

古澤さんが代表を務める海さくらは、神奈川県の江の島で2005年から「目指せ!日本一楽しいゴミ拾い」をモットーに15年間ビーチクリーンを行い、清掃活動にイノベーションを起こしてきたゴミ拾い団体。

体験・体感を大事にし「楽しく」「楽しめる」活動を展開しています。現在は全国各地で様々なゴミ拾いイベント(毎月のゴミ拾い/LTO/ブルーサンタ/どすこいビーチクリーン)を展開し、年間約250回、参加人数は約25,000人の大きな活動になっています。

お相撲さんと一緒にゴミ拾い!「どすこいビーチクリーン」は大人気

タバコのフィルターや、大きな冷蔵庫の漂着ごみまで

江の島の海岸でも、様々な種類のプラスチックごみが漂着し、砕けて、マイクロプラスチック化しています。

また、各地での講演会を開催したり、子ども達に海をもっと身近に感じてもらえるようにと、江の島のビーチにアスレチックパーク「ちびっこBEACH SAVER パーク」を開くなど、様々な活動をしています。(今年は残念ながら中止となってしまいました)KEEN も海さくらの活動に賛同し、微力ながらサポートをさせていただいています。

江の島のビーチの期間限定アスレチックパークがひらかれた
(写真は昨年の様子)

 


楽しみながらゴミ拾いのヒント

さらに海さくらさんは、楽しみながらできるゴミ拾いをいつも提案しています。ここで、海さくらさんの動画をご紹介。街 ぶら&ゴミ拾いをしながらその街の魅力を再発見する動画をぜひご覧ください。(詳しくはこちら


私たちにもできる!身近なゴミ拾い

海さくらさんは、ゴミ拾い・環境活動を“している人”と“したい人”を繋げる日本で唯一のポータルサイト、<BlueShip(ブルーシップ)>も運営し、今や登録数は全国で2,500団体以上にもなっています。きっと皆さんの近くでも活動拠点を見つける事ができるはず。ぜひ、身近なゴミ拾いを始めてみませんか?

KEEN有志スタッフも会社の近所でゴミ拾いを行っています(写真は2月)

 


コロナ禍でのごみ拾いにはトングが活躍

「コロナ禍でのゴミ拾いは、ソーシャルディスタンスを取って、少人数での活動を心掛けたいですね」と、海さくらの広報を担当する赤井さんは語ります。タバコのフィルターや空き缶・瓶などは、人が口につけたものなので、素手で拾うことは避け、手袋やトングを活用すると良いという事です。

先程ご紹介した、ゴミ拾いのポータルサイトBLUESHIP は、登録すると無料でトングのプレゼントがあるので、ぜひ登録して少人数でゴミ拾いを始めてみませんか?詳しくはこちらから。

<写真提供:NPO法人海さくら>

 


▼関連リンク

海さくら

BLUE SHIP


▼HOW WILL YOU REDUCE YOUR SINGLE USE PLASTICS?

BLOG #5:環境にもお財布にも優しい、マイボトルと歩こう。

BLOG #4:使い捨てのプラスチックを減らすヒントは野外イベントにあった!

BLOG #3:日本人は年間32KGものプラスチックごみをだしている

BLOG #2:海ゴミの約8割は街からやってきている

BLOG #1:HOW WILL YOU REDUCE YOUR SINGLE USE PLASTICS?”