ストーリー画像-気候マーチから生まれるのは、明日への希望
ストーリー画像-気候マーチから生まれるのは、明日への希望

気候マーチから生まれるのは、明日への希望

2022年9月23日。全世界でFridays For Future(以下FFF)による気候マーチが開催され、世界中で若者たちを中心にたくさんの人々が気候正義を訴えるこのマーチに参加しました。私たちKEEN有志もKEEN EFFECT パートナーの一般社団法人 Protect Our Winters Japan(以下、POW)のみなさんと共に参加しました。国連大学から表参道を下り原宿の交差点から渋谷駅前を通り国連大学前に戻る全行程1時間半ほどのマーチを歩きました。


思いは、行動を通して伝わっていく

3年ぶりに原宿渋谷を歩いた気候マーチには、たくさんのみなさんが様々な思いとともに参加されていました。

平塚から参加した女子大生は「少しでもいろんな人に届いたらいいな」という思いを胸に、歩いたそうです。プラスチックを使わない暮らしを心がけているという北区の女性は「一人で気候危機対策を訴え始めたグレタさん の姿に私たち大人もやらなければいけないことがある」と思いを語ってくれました。「仕事場の意識を変えることがテーマ」と語るのはアパレル企業に勤める女性です。

和歌山出身で今は東京の大学に通う、れんさん。マーチの運営スタッフとして参加されました


2022年4月からFFFで活動を始めた、れんさんは、プラスチックやゴミの量を減らしたり再エネをまわりの人に広めたり。小さいことだけどできる限り化石燃料に頼らないように生活していると言います。今回はマーチの運営に関わりました。「コロナ禍で制限され、できなかったことがたくさんあったみんなの思いもを受け止めて、今回は絶対成功させたいといろいろがんばりました」。


「だまっていても何も変わらない。思いを行動に」とプラカードに書いたのは、POWのリーダーの小松吾郎さん。


KEENのパートナー団体でもある、Protect Our Winters(POW)Japan(詳しくはこちらのブログから)は、長野県白馬村を拠点に、さまざまな啓蒙活動を通じて人びとの行動変容を促し、気候変動を抑えようと活動を続けてきました。吾郎さんたちが、スキーやスノーボードの仲間と活動を始めたのは「雪を守るには環境全体を守るしかない」という思いから。

POWメンバーの皆さんも「今日は若者が真剣にコミットしている姿に私たち大人が何かしないわけがない」「FFFの皆さんががんばっているし、続けていくことが大切」とポジティブな思いを語ります。


「気候危機は、いのちの問題」

マーチのバナーやプラカードに書かれていたのは「気候危機は、いのちの問題」というフレーズ。コールでくり返されたのは「climate justice」=気候正義でした。今回もムーブメントの中心としてマーチをオーガナイズしたFFFJapanのホームページにこう書かれています。


気候危機は、自然災害の増加や食糧生産、生物多様性への影響、社会的弱者により大きな被害をもたらすことから、多くのいのち・問題に関係しています。

 

今私たちの前に共通して起きている、新たな戦争とそれによって起こった環境、エネルギー、食料などの問題。さらに、全ての問題につながり、私たちの社会全体を左右する「気候危機」や「社会の格差による弱者へのしわ寄せ。そのような課題に立ち向かうには?私たちは、ともに声をあげることが必要だと思っています。


私たちにできることを行動する

歩道を歩く人たちの反応もとても良く、3年ぶりに歩くリアルなマーチは、人々の心にきっと届いたと実感しています。ここ最近は市民運動の可能性を勉強している、モデルで環境アクティビストのLillianさんも、こう語ります。「(思いが同じ人と)お互いの存在を顔を見て認知できる場所に行きたい、とここにきました。なによりうれしかったのはたくさんの人と出逢えたことです」

産業革命以降プラス1.5℃という超えてはならないポイントに近づいている。日本ではまだまだ関心が低いといわれている気候危機。それでも、ポジティブに未来を変えようとあつまる人々の中から希望が生まれていくはずです。

一緒に、できることを探していきませんか。


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