例えば、2017年にハリケーン・ハービーがテキサス州ヒューストンを襲ったとき、KEENファンの皆さまからの惜しみないサポートを得ながら、マッチング・ドネーション2万5千ドルの目標額をわずか数日で達成しました。そして、私たちはその2倍にした金額を寄付することができました。2017年後半には、「ペア・ウィズ・パーパス(Pair with Purpose)」ホリデーキャンペーンを展開。皆で力を合わせ、国際人道支援NGOマーシー・コープス(Mercy Corps)のために、プエルトリコのハリケーン・マリア被災者への災害救援資金を含めた計21万2千ドルを集めることに成功しました。
KEEN本社内では伝説となっているリブモニュメンタル(Live Monumental)。この素晴らしい活動は、私自身の入社前のことでしたが、本当に参加したかった活動の一つです。2015年の夏、KEENは大きな黄色のRV車を改装し、国定記念指定の5つの公有地を保護するための署名を得るために全米を走りました。2年以上の月日を掛け旅したアメリカン・ロードトリップでは、27州、1万マイル(約16093km)の距離を走りながら5万人分の署名を集め、ワシントンD.C.では何十もの会合に出席しながら、アメリカを横断しました。それは、ボルダーホワイトクラウド・ウィルダネス(Boulder-White Clouds Wilderness)、モハビ・トレイルズ国定公園(Mojave Trails National Monument)、ゴールド・ビュート国定公園(Gold Butte National Monument)の誕生・保護への道を切り開いた(文字通り)壮大なロードトリップとなりました。
こんな面白い取り組みもしました。-「Call to Action phone booths(行動を起こすように呼びかけるための電話ボックス)」は、各地でのイベント時に設置される電話ボックスを通じ、KEENサポーター(ファン)の皆様が関心を寄せる問題を提起する機会を提供しています。- 新された電話ボックスには(私たちは改装するのがとても好きなのです)、通話スクリプトも準備されており、簡単に皆様の代表者とつながることができ、声を届けることができるという取り組みです。
「私は幸運にもリブモニュメンタルツアー(Live Monumental Tour)に参加することができました。一つの営利企業が例え少額でも資金を集め・提供することで、世の中に大きな影響を与えることができることを、身をもって経験し、KEENの一員であることをとても誇りに思います。ボルダーホワイトクラウド(Boulder White Clouds)の保護は、私たちがケチャムにいたときの出来事でしたが、KEENファンの皆さんがお祝いに駆けつけてくれたのは本当に嬉しかった。」
この一本の電話は、3万足の子供用シューズを配るという非常に大きなチャレンジに発展し、私たちのオペレーションチームは、他の作業を一時中断し、災害救助モードに入りました。フィリピンのアメリカ大使館と直接連絡を取り合い、社内の多くの人が腕まくりをして、この活動に臨みました。また、フィリピンの物流業者や販売代理店からも多大な支援を受けました。皆が 「一緒に頑張れば必ず出来る!(Yes we can.)」という精神でこの挑戦に挑みました。結果的に、私たちは想像以上に多くのことを学び、現地の人々も、地元の議員も、子どもたちも、このように遠く離れた異国の地にある会社が、自分たちへ助けの手を差し伸べてくれたことにとても感謝してくれたのです。 シューズは小さな贈り物でしたが、その寛大さは人々の心に深く染みました。私にとっては、これこそがKEENのすべてであり、KEENはその価値観を最も大事にしながら活動しているのです。」
「私が初めてKEENに入社したとき、『リサイクル』という言葉は知っていましたが、『リパーパス(repurpose:新たなものに作り変える)』という言葉は聞いたことがありませんでした。しかしすぐに、お金儲けや話題作りといったこととは全く関係なく、様々な製品にはまだ人生があり、それらがまた有効に活用される機会があると、KEENスタッフ皆が純粋に信じていることが、KEENが持つこの特別な理念のベースにあることに気づきました。この『新たな使い道のためにリパーパスすること(Repurpose for a Purpose)』は、誰もが直面する問題、つまり『(今の形のままでは)もう必要ない』ものをどう活用していくかという問題に対する、違った視点からのアプローチ方法として、とても印象に残りました。