KEENファンのみなさま
"大事なことに背を向けず、立ち上がり、声を上げ、行動に移す"
KEENが創立以来17年間大切にしていることです。
今アメリカをはじめ、英国からオーストラリアに至るまで、欧米系諸国では、悲しい事にAAPI(アジア系アメリカ人、環太平洋各国先住民、太平洋諸島の人々)へのヘイトクライムが増加しています。
ニュースでも報道されている通り、昨年は著名な日本人ミュージシャンがニューヨークの路上で暴行を受けて大怪我を追い、最近ではジョージア州で6人のアジア系アメリカ人女性が殺害されました。そしてこれは氷山のほんの一角にすぎないのです。2019年から2020年にかけて、アメリカ国内で起きたアジア系アメリカ人へのヘイトクライムは、都市部で150%の増加、そのうちニューヨークではなんと866%もの増加となっています。
アジア系の人々に対する暴力の増加は、新型コロナウイルスの流行はアジア系住民のせいだとする偏見によって煽られています。このような嘘に対してKEENは毅然とした態度をとる必要があると考えています。多様な人種で構成されるKEENスタッフも、アメリカで暮らすアジア系の人々も、誰も暴力に怯えて過ごさなければいけない正当な理由はどこにもありません。
このできごとは海の向こうで起きている遠い他人事ではありません。家族や友人や仕事仲間、知り合いの日本人や日系人も含めて、アジア系の人々が危険にさらされていることを知って欲しいのです。
次の世代に、この負のバトンを引き継がない。
日本に暮らす方にはあまり知られていない事かもしれませんが、欧米に暮らすアジア系の人々は自己主張をあまりすることなく従順であるという偏見があります。
「注目を浴びることはするな」「常に気をつけなきゃいけない」「一人で外を走っちゃいけない」、「タクシーも危ないから一人では乗らないで」。これは、アメリカで生まれ育った日系アメリカ人のKEENスタッフが、小さい頃から家族に言われてきた言葉です。
「私たちはアメリカの社会の中ではやっぱりまだ部外者という扱いを小さなことの積み重ねから知らない間にインプットされていました。気をつけて、ちゃんということを聞いて、目立たずに暮らしていれば大丈夫と」。
「でも—」と彼女は続けます。
「アジア人女性6名が殺害された事件ではっきりと気づきました。どんなに気をつけても、最悪の出来事が今や毎日のようにアジア人に対して起きています。そして、今行動をしなければ、私の残りの人生も、次の世代のアジア系アメリカ人も、他のマイノリティーも同じ現状のままアメリカの中で生きていかなければいけない、と分かったんです」。
いま、声を上げられずにいた多くの人々が、そのハードルを超えて、差別に対して声を上げ始めていることを知ってください。そして、このことを一緒に真剣に考え、行動に移してください。
人種差別は私たち、一人一人の考え方から始まります。
そして、時に声を上げる事も必要なのです。
知ろう。この状況を。
日本のメディアがあまり取り上げないこの問題に関して、数多くのアクションが立ち上がっています。それだけ大きなムーブメントになっていることの証です。日本からもアクセスできるいくつかの記事や、アクションをご紹介します。(リンク先は、英文となります)
AAPI(Asian American or Pacific islander)コミュニティに向けて
AAPI(Asian American or Pacific islander)コミュニティの活動を知り、反アジア系人種差別団体に寄付することができます。(英語のみ)
抗議に関する様々なツールキットをダウンロードできます。(英語のみ)
アジア系アメリカ人のメンタルヘルス支援のためのコミュニティづくりをおこなっています。(英語のみ)
アジア系アメリカ人、ハワイ先住民、太平洋諸島の人々のための全米最大の法律・公民権団体。(英語のみ)
ヘイトクライムの影響による心的外傷に対処するためのツールキットを公開。(英語のみ)
AAPI支援について
問題の背景を知り傍観者から一歩踏み出す方法を知るAsian Americans Advancing Justiceの特設トレーニングサイト(英語のみ)
このInstagram投稿をチェックしてあなたの支援アイデアを提案。(Instagram/英語のみ)
こちらの記事を読んで、どう支援できるかを考えてみましょう。(英語のみ)
こちらなどのアドボカシー団体が活動を続けられるように支援しましょう。(英語のみ)
NEW YORK MAGAZINE/アジア系コミュニティを支援するために寄付をする68の方法(英語のみ)
PBSの5部構成のスペシャル番組を見て、アジア系アメリカ人の歴史について学ぶ。(英語のみ)
こちらには、寄付先、支援すべき組織、自己啓発のためのリソースなどが掲載されています。(英語のみ)