ストーリー画像-地球のことを考え、行動する日。アースデイ。
ストーリー画像-地球のことを考え、行動する日。アースデイ。

地球のことを考え、行動する日。アースデイ。

4月22日はアースデイ=地球のことを考え、行動する日でした。みなさんはこの日どう過ごしましたか?KEENは、4月23日(土)と24日(日)の2日間、KEEN GARGE HARAJUKUで、みなさんと一緒にできるアクション「DONATE YOUR SHOES」を実施しました。

これは、使わなくなったけれど、十分に使えるシューズを皆様からご寄付いただくと、KEENから特定非営利活動法人「TENOHASI」さんを通じて、ホームレス状態にある方にお渡しいただくという取り組みです。

土曜日は半袖が心地良いほどの晴天、日曜日は昼からあいにくの雨というコンディションでしたが、うれしいことに2日間でなんと46足ものシューズがあつまりました。


大事にされていた46足への「思い」、おあずかりしました。

シューズボックスをのぞいて驚いたことは、おあずかりしたシューズのほとんどが、とてもきれいで、ソールの減りも少なく、すぐにでも快適に履けるコンディションだったことです。見知らぬどなたかに履いていただくからこそ、きれいにしてお渡ししたい。みなさんのその思いが伝わってきて胸が熱くなりました。本当にありがとうございます。

お客様からも「いつも靴を買っていて、履かなくなって捨てるのがもったいないと思っていたので、KEENのインスタグラムを見て、賛同して持ってきました」と、うれしい言葉をいただきました。


BOOKENDS COFFEE SERVICEの深煎りコーヒーを、感謝のしるしに

シューズを持ってきてくれた人には、下北沢のコーヒースタンドBookends cafeさんのコーヒーをプレゼントさせていただきました。2014年の創業以来続いている深煎りイタリアンローストのガツンとくる風味が人気。この2日間もたいへん評判でした。

「BOOKENDS COFFEE SERVICEとして環境についての意欲はありましたが、実際行動するきっかけがなかったのですが、今年KEEN 原宿店さんの取り組みに参加させていただくことで、大きな刺激をいただき、何かしらコーヒーショップが出来ることを考えていこうと思いました。」と、BOOKENDS COFFEE SERVICEのオーナー田靡秀樹(たなびき ひでき)さん。


次の人に履いてもらうために捨てない、というアクション

「TENOHASI」さんは生活に困窮している方の自立支援を行うNPO法人。

KEENスタッフが昨年の末、炊き出しボランティアに参加した際 "シューズが足りない" ということをお聞きしていました。(その時のレポートはこちら)一方で、社会で廃棄された靴はほとんどが焼却処分され温暖化の原因であるCO2を排出しています。

「回収してリサイクルする方法もありますが、それでもCO2を排出します。捨てずに必要としている人に履いていただいたら、それだけで人にも地球にもやさしい。とてもシンプルなことですが、とても大切なことだと思いました」と、KEENリテール担当スタッフの小池は語ります。

KEENリテール担当 小池

サーフィンが趣味で、ビーチにいて気づいた時はゴミを拾ったり、
KEENのパートナーであるNPO海さくらさんのゴミ拾いイベントにも参加している。


廃棄物となるかもしれないモノに第2の人生を

この日、KEENスタッフの足元は、<HARVESTコレクション>のシューズでした。

<HARVESTコレクション>とは、廃棄して埋め立てられ、温室効果ガスであるメタンの発生源になる運命だった産業廃棄物を「HARVEST(収穫)」し、「第2の人生」としてアップサイクルしたコレクション。

車のレザーシートの端材(工業廃棄物)、殻・葉・茎(農業廃棄物)、コーヒーを淹れた後のコーヒーグラウンド(消費廃棄物)などをアップサイクルしたシューズやサンダルをはじめ、バッグやアパレルまで幅広いラインアップで展開しています。

なにかが無駄になることは、この世からなくなるべきアクション。一方、地球や人に役立つ「第2の人生」を歩ませることは、これからの社会になくてはならないアクションです。

資源循環と持続可能なモノ作りを通じて “より良いもの”をお届けする。「DONATE YOUR SHOES」も「HARVEST」も、KEENのこのミッションを体現しています。


代々木、渋谷、原宿。アースデイがつなげるサステナブル×ファッショナブル

「DONATE YOUR SHOES」プロジェクトは、原宿一帯で繰り広げられている「アースデイ東京サステナブルファッションウィーク2022」×ウラハラプロジェクトに賛同しての企画です。

会場の一つ、MIYASHITA PARKでアースデイ東京事務局の師岡龍也さんにお話を伺うことができました。

「ファッションを中心とした若者カルチャーはもともと渋谷原宿が原点です。今の若い世代がふつうに暮らす中で自然に地球環境を考え行動したいと思えるように、このファッションエリアからサステナブルアクションを発信していきたいという思いがあります」と、師岡さん。

アースデイ東京事務局 師岡龍也(もろおかたつや)さん

東京都あきる野市秋川渓谷リバークリーンを開催。海にゴミを流さない活動を続ける。


1970年にアメリカで始まったアースデイは、“地球のことを考え、行動する日”がテーマ。2003年から代々木公園を中心に10万人規模で開かれてきたアースデイ東京のイベントは、日本のサステナブルカルチャーのシンボルのような存在です。

「イベントの内容がライトからヘビーまで幅広い分、ジャンルも世代も多様な人々が1カ所でコミュニケーションできます。主催者の私たちの役目は人と人をつなぐこと。だから続けることが大事なんです。今年から改めてアースデイジャパンとして全国でつながる動きをしていきます」と、これからの抱負を語ってくれました。


キャットストリートにアースデイの息吹き

「外で遊ぼうよ。」「社会の方の障害をどけよう。」「戦争はイヤ。」

ソーシャルなメッセージが書かれたグラフィックがウラハラエリアの街路灯に表示されていました。いわまゆうきさんの作品です。今年からアースデイとコラボレートするウラハラストリートアートプロジェクトです。

渋谷原宿一帯に広がっているアースデイ。ふたつのまちをつなぐキャットストリートが若者のショッピングエリアからサステナブルカルチャーを発信する場所へアップデートをはじめています。


DONATE YOUR SHOESは これから定期的に

今回のスタッフの間で誰ともなく言い出したことが「一回だけではもったいない」ということでした。KEENは2003年の創業時からDo the right thingという考えのもと、社会貢献を大切なミッションにしてきました。このプロジェクトも、そのひとつです。「DONATE YOUR SHOES」というささやかな試みは、これから定期的に行おうと考えています。みなさんのクローゼットで履かなくなって眠っているシューズたちにも「第2の人生」を。


関連リンク

アースデイ東京2022

特定非営利活動法人 TENOHASI

BOOKENDS COFFEE SERVICE