日本人は年間32KGものプラスチックごみをだしている
日本人は年間32KGものプラスチックごみをだしている

日本人は年間32KGものプラスチックごみをだしている

6月8日「世界海の日(WORLD OCEANS DAY)」から、7月20日の「海の日」の1か月半、KEENは、プラスチックごみ問題に取り組むNPO や団体の皆さまと、“HOW WILL YOU REDUCE YOUR SINGLE USE PLASTICS?”キャンペーンを実施しています。毎週様々なトピックをご紹介して、まず、プラスチックごみについて知ることからはじめよう、という取り組みです。

年間32Kg*。これは、現在日本が廃棄しているプラスチックごみの量を国民1人当たりで換算した数字。この数字は、アメリカに次いで世界第2位*という多さです。さらに、前々回のBLOGでもお伝えしましたが、世界中で毎年800万~1,300万トンものごみが川や海に排出され、特に「マイクロプラスチック」化したものは、生物にも大きな影響を与え、私たちにも食物連鎖の中で少なからず影響を与えているのでは、と言われ始めています。

*国連環境計画(UNEP)の報告書(2018年)より

『マイクロプラスチック』ってなあに?

『マイクロプラスチック』には、2種類あります」と教えてくれたのは、Us 4 IRIOMOTE事務局の松島由布子さん。「1つは、元々大きいものが紫外線にあたって、弱くなり、粉々に砕けたもの。もう1つは、工業用などに小さくつくられたものや、レーヨンやナイロンなどの合成繊維、お茶をいれるときなどにつかわれるメッシュ素材など生活に欠かせない様々なものからでていて、廃水を通じて海に流れ着いたり、空気中に浮遊しています」。

西表島で、環境保護・文化継承をツーリストも一緒に行っていこうというプロジェクトを展開するUs 4 IRIOMOTEも、このマイクロプラスチックについて大きな問題意識をもっているといいます。

「西表島の海は、日本の中…いや世界の中でも有数のきれいな海です。一方で特に島の北部では多くのごみが漂着し大きな課題となっています。2001年頃から西表島島内で漂着ごみの収集と調査を行っている「西表エコプロジェクト」によれば、西表島の漂着ごみは約96%がプラスチック製品であることがわかっています」。

さらに南の島ならではの日差しが、マイクロプラスチック化を促進しているといいます。

「西表島などの南の島は、日差しが強いので、紫外線によって漂着したプラスチックごみがもろくなりやすく、マイクロプラスチックをたくさん生み出しています。そして、海の生物たちがそれを誤飲するなど、影響は広がっているのです。細分化されたマイクロプラスチックは全てを回収することは、絶望的ともいわれています」。

マイクロプラスチックの問題を何とかしたい

回収が絶望的。そう聞いた松島さんは、この問題をなんとかできないかと考えます。「まず、この問題を一人でも多くの人にしってもらうこと、そして、西表島に年間30万人も訪れる旅行者に参加してもらって、解決の糸口を見つけることはできないか?」と考えた先にあったのは、とてもユニークな取り組みでした。

それが、マイクロプラスチックをつかったアート作品をつくる530アートプロジェクトという形になって、2019年の5月30日、530(ごみゼロ)の日にスタートします。

その活動は、旅行者が空いた時間5分でいいので、海岸のマイクロプラスチックを拾うことから始まります。西表島⇔石垣島を往来するには、フェリーに必ず乗船します。八重山諸島への玄関口である石垣港離島ターミナルに着いたら、その拾ってきたマイクロプラスチックを港に設置されている「YAMANEKO 530 ART BOX」にいれるというシンプルなもの。

その紹介動画をご覧ください。

 


「旅行者が海岸に行ったときに、ごみが沢山あったとしても、多くを拾うことは難しいですし、その処理も問題になってきます。でも小さなマイクロプラスチックだけだったら拾ってポケットにいれてもって帰って来られるじゃないかと思いついたんです。また、これに参加することでマイクロプラスチックの問題に関心を持ってもらえるのではないかと考えました」。その思いは、徐々に広がりを見せています。6月18日にOPENしたKEEN GARAGE OKINAWA(閉店)にも、このアートボックスが設置されることになりました。

ツーリストの私たちにもできる 自然への小さな恩返し

「西表島の自然と文化を守り、次世代へ繋ぐことを目的とする『Us 4 IRIOMOTE』では、『エシカル・ツーリズム』という新しい旅のスタイルを提唱し、西表島を訪れるツーリストに向けて「ただ楽しむだけではなく、感動を与えてくれた島に”小さな恩返し”ができる旅をしよう」という提案をしています」と、松島さん。

そして、今、『エシカル・ツーリズム』の普及の一環として、「ドキュメンタリー映画の完成」と「自然保全・文化継承のための活動の継続」を目指してクラウドファンディングが実施されています。ご寄付の金額によって、様々な返礼品が用意されていて、人気イラストレーター長場雄さんのイラストによるオリジナルTシャツやエコバッグ、西表の塩、KEENのシューズが1足選べるクーポンもご用意しています。

ぜひ、プラスチック再生繊維をつかったKEENのシューズをクラウドファンディングに参加してゲットしませんか?


▼関連リンク

Us 4 IRIOMOTE

Us 4 IRIOMOTE クラウドファンディング


▼HOW WILL YOU REDUCE YOUR SINGLE USE PLASTICS?

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BLOG #3:日本人は年間32KGものプラスチックごみをだしている

BLOG #2:海ゴミの約8割は街からやってきている

BLOG #1:HOW WILL YOU REDUCE YOUR SINGLE USE PLASTICS?”